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カート

カートが空です

よむやさい

vol.2|あかでみトマトのはなし。

トマトのひみつ、5つのはなし。

 栄養があって、見た目も鮮やか。生食だけでなく煮込み料理にも活躍するトマトは一年中私たちの食卓においしさと彩りを届けてくれます。

 でも、その歴史や栄養については意外と知らないもの。普段何気なく食べているトマトのあれこれをご紹介します。

 

04|夏の暑さが苦手なトマト。一番おいしい季節は?

 夏の野菜というイメージが強いトマトですが、意外にもその実が一番おいしくなるのは春から初夏にかけて。夏は収穫量こそ多いものの、実の成長スピードが速いため糖度が上がらないうちに収穫しなければならず、春から初夏に収穫されたものに比べ水分量が多く薄味になりがちなのです。とは言え、栽培技術が向上し品種改良が進んだことにより、今では一年を通してさまざまな品種のおいしいトマトが選べるようになっています。

 

ビニールハウス

05|「トマトが赤くなると医者が青くなる」

 さまざまな栄養素を豊富に含むトマトは、まさに医者いらずの健康野菜

 かつては有毒だと思われていたトマトですが、ヨーロッパには「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、今では体にいい健康野菜だと広く認識されています。一般的な野菜に多く含まれるビタミンA(※1)やビタミンCはもちろん、ビタミンEや疲労回復が期待されるクエン酸、便秘改善に役立つペクチンも含まれています。そしてトマトを代表する成分といえば、リコピン(※2)。これはカロテノイドと呼ばれる色素成分の一つで、強い抗酸化作用があるとされており、生活習慣病の予防効果も期待できるのです。

 

(※1)ビタミンA・・・トマトに含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。βカロテンは体が必要としているときだけビタミンAに変わるとされているので、ビタミンAの摂りすぎになることもありません。

(※2)リコピン・・・トマトの赤い色は、リコピンによるもの。熟して赤くなったトマトほど多くのリコピンを含んでいます。近年の研究では、リコピンは抗酸化作用だけでなく美肌・美白効果や血糖値を下げる効果、脳卒中や心臓病といった生活習慣病のリスクを軽減する効果も報告されています。

 

日本食品標準成分表2020引用

 リコピンは油脂と一緒に摂取したり加熱したりすることで吸収率が上がるので、サラダなど生で食べるときはオイル入りのドレッシングを使うのが効率的。煮込み料理やスープなどにするのもおすすめです。トマトの種の周りのゼリー状の部分が苦手な人も多いですが、うまみ成分のグルタミン酸は果肉部分よりも種の周りに多く含まれているので、ぜひ丸ごと食べてみてください。また、収穫から間もない新鮮なトマトは、ヘタをくり抜いて丸ごと冷凍保存もできます。冷凍トマトは流水で簡単に皮がむける上、そのまま煮込み料理やスープに使えて便利です。

 

静岡産「あかでみトマト」で煮込んだ7種野菜と3種の豆が甘み豊かなミネストローネ

 

あかでみトマトのはなし vol.3へつづく