【心にしみる味 #2】デイリー味噌汁とご褒美味噌汁と、味噌のものがたり。
【心にしみる味 #2】デイリー味噌汁とご褒美味噌汁と、味噌のものがたり。
こころとカラダをより健やかに、毎日をより豊かにするアイデアをお届けする「for yourwellness.」。
10 月のテーマは、「心にしみる味」です。
心にしみる味と聞いて真っ先に思い浮かんだのが「味噌汁」。寒い朝に一杯の味噌汁を飲むと体の真ん中からあったまる感じがするし、疲れて帰った日に具沢山の味噌汁を飲むと肩の強張りがゆるむ。おなかがあったまると、心も体もほっとするんです。
味噌汁を飲むことが日課になり、それからというもの全国各地の味噌を買い求めるようになりました。旅先の道の駅、品揃えのいい近所のスーパー。「おっ!」と気になるものがあれば、いそいそとお買い上げ。
今回は味噌のキホン、簡単&おいしいレシピをお届けします。
味噌ってどうやってできている?「赤味噌」「白味噌」…いろいろあります。
味噌の材料は「大豆」と「塩」と「麹」。まずは大豆を煮るor蒸したら潰して冷ます。そこに塩と麹を合わせて発酵・熟成させたら完成!……と、とってもシンプルなつくりです。
✔︎麹の原料が米=米味噌(北海道・東北・関東・甲信越・関西地方)
✔︎麹の原料が麦=麦味噌(九州地方)
✔︎麹の原料が豆=豆味噌(東海地方
ご覧のように地域によって使用する麹が異なるのが特徴。同じ米味噌でも東日本のものは色が濃く、関西地方のものは白い(白味噌、西京味噌など)ですよね。これは熟成期間の長さによるもの。短ければ白く、長くなるほど濃い色合いになります。
写真上の左は麦味噌、中央が西京味噌、右が会津味噌。同じ味噌でも見た目がまったく異なります。味わいはと言うと麦味噌はほんのり甘く、西京味噌はこっくり甘い。会津味噌はキリッと塩味が効いています。
ここにはありませんが、東海地方の豆味噌(八丁味噌など)は渋みを感じる味です。
デイリー味噌汁とご褒美味噌汁のレシピをご紹介
ここからは簡単に出来る味噌汁のレシピを紹介します。まず基本のつくり方をチェック!
[材料](2人分+おかわり)
だし汁…600cc
お好みの味噌…大さじ3
[つくり方]
- 材料を切る。
- 鍋に材料とだし汁を入れて強火にかける。
- 煮立ったら中火にして材料に火が通るまで煮る。
- 味噌を溶き入れ、ひと煮立ちしたら完成。
にんじん、長ねぎとさつま揚げの「デイリーお味噌汁」
冷蔵庫にいつも入っている野菜でつくれるボリューム満点の一杯。さつま揚げは腹持ちがよく旨味がよく出ます。今回は切れ味のある辛口の会津味噌を使いました。おかずとしていただける味噌汁です。
[材料](2人分)
にんじん…1/2本
長ねぎ…1本
さつま揚げ…2枚
[切り方]
にんじん…5mm厚の短冊
長ねぎ…斜め1cm幅
さつま揚げ…1cm幅
※つくり方は「基本のつくり方」をチェック!
かぶと海老の「ご褒美味噌汁」
西京味噌(白味噌)の味噌汁って何となく“ご馳走”のイメージ。ということで海老を使った一杯を。ぷりぷりの海老、ほくほくとろけるかぶ、シャキシャキかぶの茎がナイスな組み合わせです。淡白な白味噌には甘みのある具もよく合います。
[材料](2人分)
かぶ…4個
かぶの茎と葉…少々
海老…8尾
[切り方]
かぶ…六割
かぶの茎…小口切り、葉…ざく切り
海老…皮をむく
※つくり方は「基本のつくり方」をチェック!
味噌汁の旨味を引き立てる「おだし」の話
味噌汁の味わいをアップさせてくれるのが、おだし。煮干しだし?かつお節だし?昆布だし?……いえいえ、おだしを取っている時間が無い私はもっぱら顆粒だしを使用しています。
いま愛用しているのは写真のふたつで、気分で使い分けています。素材の違いまでは細かく見ていません(笑)。おいしくなることが確約されるおだし、こちらも旅先などで仕入れてくるのが常となっています。
一日一杯の味噌汁が私たちにもたらしてくれるもの
毎日の食卓に欠かせない味噌汁。おいしいだけでなく、心と体に“いい作用”があることもわかっています。
✔︎具材をたくさん使えば手軽に栄養素を補える
✔︎大豆に含まれるビタミンB群を摂取できる
✔︎さらに!大豆にはイソフラボンも含まれている! 女性にとって嬉しい栄養素
✔︎しかも!大豆にはしあわせホルモンの材料となるトリプトファンも含まれている
✔︎心が満足する味わいをもたらす旨味成分がたっぷり
✔︎体があたたまって巡りがUP。肌もツヤツヤに
✔︎発酵食品である味噌を食べることで腸内細菌の多様性が高まる
いかがでしょう。いいことづくめですよね。
全国各地のお味噌やおだし、季節ごとの食材を使って毎日味噌汁を楽しんでみてください!