【あたためる#4】いつも心に太陽を。
【あたためる#4】いつも心に太陽を。
ここまでの3回は、おもに身体をあたためることの大切さに触れてきましたが、
今回は心のお話を。
どうにもこうにも、今日はくたびれ果てた…というとき。
イヤなことがあって、ちょっと思い出すだけでもモヤモヤしてしまうとき。
どんな風に自分を癒やしたり、いたわってあげたりしますか?
私はと言うと、最近は週末に観るドラマ『きのう何食べた? season2』に救われています。
取り立てて何か事件が起こるわけでもなく、どこにでもありそうな日常が描かれているのですが、登場人物がみなあたたかで、大事なものを大事と素直に言える清々しさがあり、ときにはホロリと涙してしまう。
一週間分の心のデトックスとして、最高なのです。
心が疲れているなと感じるときは、少なからず脳も疲労やストレスを抱えている状態。
お疲れな脳を解きほぐしてあげるには、自分がどんなものに心を動かされるのか、涙を流すのかという“ツボ”を心得ておくとよいのだそうです。
そんなわけで、週末に必ずリフレッシュできる術を持つ私は、平日にたとえネガティブなことに直面したとしても、どうにか乗り切れているのだと思います。
忘れられない風景を心の中にストックしておくこともいいものです
先日、南の島の海から満月を眺めるという素晴らしい機会に恵まれました。
お月様から自分へ向かって、まるで道のように伸びる光を“ムーンロード”と呼ぶそうで、その言葉をはじめて知るとともに、はじめてのムーンロードを目の当たりにしました。
日本で見ることができる地域が限られていると同時に、満月を挟む前後3日程の月が明るい日で、雲がなく晴れた夜でなおかつ波が穏やかであるという、複数の条件が重なってはじめて叶うもの。
当時はその光景のあまりの美しさに夢中でしたが、あらためて貴重な体験をしたのだなといまになって感動がじわじわと込み上げてきます。
翌日には、真っ赤な日の出を拝むこともできました。
「太陽って本当に赤いんだな」
「さっきまで水平線の下にあったのに、あっという間に昇ってしまうんだ」
子どものような気持ちでまっすぐに見つめている自分がいました。
思いがけず、月と太陽からとてつもなくパワーをいただき、島を後に。
今はすっかりかけ離れた現実世界に戻って来ていますが、あのとき目にした景色をそっと取り出して、いつでもあたたかい気持ちになることができる。
そんなものをいくつもためていきたいと思うこの頃です。