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スープ研究の旅 in 韓国 ソウル 01|whole vol.6

スープ研究の旅 in 韓国 ソウル

スープ研究の旅in韓国 ソウル

Part1

赤くて辛くて刺激的。
韓国のスープといえば、そんなイメージがあるけれど、
実はそれだけではないのです。
透明、白濁、生成り色。
韓国は、素朴でやさしく滋味深いスープの宝庫。
おいしい湯けむりに包まれに、出かけてみませんか。

撮影/須藤敬一  ヘアメーク/kika  
コーディネーション/Shinhae Song・藤本千治(TANO International)
※価格や営業時間は変更になる場合があるのでご了承ください。
価格はウォン。1₩=約0.1円(2026年2月現在)

白濁スープが湯気をたてる、タッカンマリ。ネギたっぷり。2人前 ₩28,000

백부장집 닭한마리

  • 住所 서울특별시 종로구 삼봉로100-1
    100-1, Sambong-ro, Jongno-gu, Seoul
  • 営業時間 11:00〜15:00/17:00〜22:00
  • 定休日 日曜日

トックが溶けてスープにとろみが加わっていく。
手打ち麺(₩2,000)も追加しよう。

店内に入った瞬間、あちこちから立ちのぼる湯気が目に飛び込んできた。まるで大衆浴場のようなにぎわい。席につくやいなや、店員のアジュモニ(おばさん)がさっと現れ、どん、と目の前にタカンマリの鍋を置く。そスピド感に身をゆだねるのが心地よく、ペスにのみ込まれるうに、鍋かの湯気に包まれていった。

1980年の創業以来、タッカンマリ一本で勝負。
笑顔で迎えてくれる社長ご夫妻。

「タッカンマリ」は「鶏一羽」の意。鶏を丸ごと煮るだけの潔い料理で、いわば韓国式の水炊きだ。新鮮な鶏のうまみが溶け込んだスープは、これぞ基本形と言いたなる喉越し。ズズとすすり、手かみで鶏肉にかく。長ネギがアクセントになり、また鶏肉、またスープ。タカンマリには、タデギと呼ばれる唐辛子コチを混ぜたタが添えれるのが定番だが、この店のタデギがまた格別。辛味、塩味、酸味黄金比なでは頬が緩む。 夕暮れどき、鍋を囲む人たちと同じ湯気を浴びる。その一体感にも、すっかり心を掴まれた。

澄みきった牛出汁に大ぶりのマンドゥ。
ご飯とキムチ付き。マンドゥクッ₩14,000

평안도만두집

  • 住所 서울특별시 종로구 새문안로3길 30 지하104호
    #104, B1F, 30, Saemunan-ro 3-gil,
    Jongno-gu, Seoul
  • 営業時間 11:00~15:00 (LO 14:30)/17:00~21:00
  • 定休日 日曜日

緑豆をすりつぶして焼くピンデトック。
カリッと香ばしく、あとをひく。₩12,000

韓国人のマンドゥ(餃子)好きには、親近感がある。なかでもスプや鍋に入れて食べるの好む人が多いそう。こちらのお店では、店主のキム・ミンウさんが、幼いころから食べている家庭の味を再現。父親の出身地である平安道特有の滋味深い料理が評判を呼んでいる。 マンドゥクッは、ヤンジ(牛の肩バラ肉)でとた澄んだスープが特徴。大ぶりのマが凛と浮かび、の上には程よく辛味のついた牛肉がのる。スプと具をるやかにつなぐ、おいしさの橋渡し役になっている。 ひと口目は想像以上にあさりと感じる。とろが、飲みすすめるほどに素材のまみが層のように重なり、やさしい余韻を残していく。マンドゥの餡は豚のミンチと豆腐、野菜。ふわりと軽く、それでいて深く満たされる。 と食べて、静かに席を立つ。忙しい日々を送る人の背中を、とさすてくれるようなスープだ。

2人以上なら、マンドゥジョンゴル(餃子鍋)も試したい。
2人前 ₩50,000

鶏を煮込んだだけの、おおらかさがいい。ペッスッペッパン₩10,000

사랑방칼국수

  • 住所 서울특별시 중구 퇴계로27길 46
    46, Toegye-ro 27-gil, Jung-gu, Seoul
  • 営業時間 月~土 10:30~21:40/日 10:00~16:00
  • 定休日 毎月第1日曜日

忠武路や鍾路周辺は古い名店がぽつぽつと残る。
食いしん坊センサーを張り巡らせて。

忠武路はかつて映画の街として栄え、制作会社や現像所が集まった街。いまもどこかフィルムの匂いが残るその一角に、外観からして“いい味”が染み出た食堂がある。「祖母や母の“手の味”を受け継いだ韓国伝統料理の店です」と、ハングルびしりの看板が愛おしい。

カタクチイワシの出汁が効いた
自家製カルグクス(手打ち麺)
₩8,000も
レトロなアルミ鍋で提供。

名物はペッスッペッパン(水炊き定食)注文すると、鶏半羽の水炊き、鶏スープ、ご飯、キムチ、塩、ネギが並ぶ。湯あがりの鶏は箸でほろりほどけ、ミ鍋で出てくる透き通た鶏スプには、刻みニンニクがやさしく香る。 常連らしき客が黙々と鶏をたいらげ、最後はスープにご飯を入れてズズズッとすする。うまい、安い、あたかい。「鶏は塩だけじゃなくて、酢コチンもつけて」とアジモニ。ざばらんに見えても、客への目配りが行き届いている。もちろん、自家製キムチもおいしい。家族に迎え入れられたような“手の味”にほっとする。食後の余韻は、いい映画を観た後のようだった。

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