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豊かな暮らし、 地球にいい仕事って何だろう。

俳優・井浦新さん × VEGIMO小林さん
豊かな暮らし、
地球にいい仕事って何だろう。

現在野菜をMOTTOでは、自然栽培の野菜を生産するVEGIMO(以下、ベジモ)の協力のもと、自身でも農業に携わる俳優・井浦 新さんと“土”にこだわったスープの開発を進めています。 本業に加え、ナチュラルコスメやものづくりを手がける活動もする井浦さん。そんな彼が「理想的な環境」と絶賛するのが、長野県御代田町で自然栽培の普及やコミュニティーづくりを行うベジモの農園です。 今回は、井浦さんとベジモ代表の小林寛利さんとの特別な対談が実現。「自然も人も、みんながハッピーになる農業」を志す小林さんの原点から、土に触れることで研ぎ澄まされる五感、これからの時代を生き抜く知恵まで、私たちが未来の暮らしに紡ぎたい「豊かさのヒント」をたっぷり語り合っていただきました。

プロフィール

井浦新

俳優/クリエイター
1974年東京都生まれ。映画ワンダフルライフで初主演。以降、映画を中心に、ドラマ、ナレーションなど幅広く活躍。アパレルブランドELNEST CR EATIVE ACTIVITYディレクター。サステナブル•コスメブランドKruhiのファウンダー。農業法人アーセンキッチンを立ち上げ、循環型自然農でKruhiの自社農園を育む。また映画館を応援する「MINI THEATER PARK」の活動もしている。

小林寛利

株式会社ベジモ 代表取締役
2008年に新規就農してベジモを創業。愛知、栃木、広島、長野、千葉に拠点を持ち、その他の地域でも提携農家やパートナー企業と共に自然栽培農業や農福連携を広めている。夢は世界中すべての人が当たり前に自然な畑に触れられる、健康で笑顔あふれる社会を作ること。

地球にいい仕事と、
畑のとなりにある暮らし

井浦:小林さん、今日はよろしくお願いします。まず、小林さんが野菜をMOTTOと一緒に活動されている理由を教えてください。 小林:私たちのベジモという社名はベジタブルをもっと!の略語なので、名前で通ずる部分があるんですよね。それと、自然栽培で育つ野菜の美味しさを知ってほしい、自然な環境で育てられた美味しい野菜が食卓にもっと並ぶようにしていきたい、という思いも同じだなと思っています。 井浦:小林さんが自然栽培に取り組むようになった原点を教えてもらえますか? 小林:大学卒業後は東京で働いていたのですが、父が趣味で始めた畑を手伝ってみたら、すごく楽しくて夢中になりました。農業について知るほど、作る人も食べる人も笑顔になれるだけでなく、地球環境にもやさしい仕事だと実感したんです。「楽しい」「美味しい」「気持ちいい」が詰まった、本当に価値のある仕事だと確信しました。一度きりの人生、この価値に全力で向き合い、人も地球も動物たちも、共に幸せになれる社会を作っていきたいと思うようになったのがきっかけです。

井浦:素敵ですね。そして現在はこの御代田で、有機農業スクールなど先進的な取り組みをされていらっしゃいますよね。 小林:新規就農した愛知県豊川市で2010年から有機農業スクールをスタートしました。その後、栃木校、広島校と広がり、今年で16年目になりました。ここ御代田町には2025年に拠点を構え、2026年4月から全国で4か所目になる長野校を開校しています。ベジモ御代田は貸し農園も併設していて、ベジモのモデル拠点として自然栽培の輪を広げています。

スクールの受講生やベジモのスタッフたち、貸し農園や農福連携の利用者さんと向き合う中で確信したのは、畑が暮らしのすぐとなりにあることで、人は驚くほど心豊かになれるということ。土に触れると、みんな本当にいい笑顔になるんです。遠出をしなくても、そこに土さえあれば、微生物が息づく小さな自然循環を感じられる。農業は一番身近な自然体験なんですよ。この感動を分かち合える仲間や、地域と心地よく繋がる拠点をさらに広げていきたいですね。 井浦:実際に訪れてみたら、雄大な自然の中にそのまま元気な農地があって。とても理想的な環境だなと感じました。

種から食卓へ繋ぐ、最高の物作り

井浦:自然を相手にしていると、都会での生活では気づけないような発見がたくさんあります。小林さんは日々、土や野菜と向き合う中で、どんなことを学び、感じていますか? 小林:人間の眠っていた五感や直感が研ぎ澄まされていくのを感じます。データとしての天気予報より、肌に触れる空気や風の気配を信じるようになり、「今日は降らないな」と肌感覚で分かる。野菜を深く観察し続けると、パッと見ただけで微細な異変に気づく「第6感」のような感覚が育つのも面白いところです。 井浦:自分の暮らしの中に自然のサイクルがあるってすごく大事だし素敵ですよね。近年、気候変動が激しさを増す中で、便利さに依存しすぎず、自分の手で土を育てて食べ物を生み出せる知恵と経験って、生きる上で今一番必要なんじゃないかと思うんです。だからこそ、農家さんの姿は純粋に格好いい。気軽に農業ができる社会になったら、なんて幸せだろうって思います。

井浦:小林さんにとって「畑仕事をやっていて一番の喜び」を感じるのはどんな瞬間ですか? 小林:種まきから収穫、そして食卓へ届くまで、すべてのプロセスに一貫して関われる点です。かつての“百姓”のように、自然と調和しながら自らの知恵を絞り、そこにある資源で物を作る姿は本当に魅力的。何より、食べた方から直接「美味しかった!」という生の声を届けてもらえる瞬間は、何物にも代えがたい幸福です。 井浦:同感です。一つの作物が育つ背景を知るからこそ、誰かの笑顔を生み出せたときの喜びはひとしおですよね。少しでも農業に興味がある方は、ベジモで、この感動をぜひ体感し楽しんでみてほしいです。 小林:自然栽培の野菜を食べることから、野菜ってどういう風にできているんだろう、野菜って地球や自然とどう繋がっているんだろうなど、少しでも農業に興味を持っていただけたら嬉しいですね。ベジモはそういった交流ができる拠点を作っていきたいと思っています。

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