夏に負けない体へ|自律神経を整える夏のやさしいヨガ vol.01

からだをゆるめる、日々の整え
自律神経を整える、夏のやさしいヨガ
夏の不調は、「食べること」と「動くこと」で、ゆるやかに整えていきたい。
スープで内側から元気をチャージしたら、今度は外側からコンディションを整えて。
2回にわたって、ヨガインストラクター・Yukiiiさんに教わる、
夏バテやだるさをやわらげる“ヨガのストレッチポーズ”をご紹介します。
まずは、できるところから。気負わずできるものばかりなので、気分転換にもおすすめです。
自律神経のバランスを整えて
夏に負けない体へ
厳しい暑さが続き、だるさや食欲不振などの体調不良を感じていませんか? 夏は、外気温と冷房が効いた室内の温度差や湿度の高さによって自律神経のバランスが乱れやすい季節です。まずは呼吸法で自律神経のバランスを整え、簡単にできるヨガのストレッチポーズで夏バテを解消していきましょう。

Yukiii
2013年にヨガと出会い、ヨガ哲学・瞑想の最高恩師エミール・ウェンデル、後にジェンソン・バーチ、マーク・シングルトンらを師事。2015年からフリーヨガティーチャーとして活動。国内外の数多くの生徒たちから信頼を受け、プライベートセッションやワークショップ、イベント、リトリートも開催。

- 1. あぐら、または正座になり、右手の人差し指を額におき、両鼻で息を吸う。
- 2. 親指で右鼻を押さえ、左鼻から息を吐く。
- 3. 左鼻で息を吸い、薬指で左鼻を押さえ、親指を外して右鼻から息を吐き、続けて右鼻から息を吸う。これを5〜10往復繰り返す。
「片鼻呼吸法は毎日行うと自身の体調確認にもつながります。右鼻は交感神経、左鼻は副交感神経に対応しているので、呼吸しづらい鼻があればどちらかが強い状態で、こういった心身の状態を知ることができます。左右交互に呼吸することで、自律神経のバランスが整って寝つきが良くなるという効果もあるので、寝る前にもおすすめです。ゆっくりとした呼吸を意識して試してみてください」

- 1. 骨盤を立てて座り、両膝を曲げて足裏同士を合わせ、両手で親指をつかむ。
- 2. 背筋を伸ばして、肩は力を抜いて楽にする。
- 3. 胸を前に押し出す意識で上体を前に倒し、お尻を交互に浮かせて左右に揺らす。5〜10往復行う。
- 4. 両手を前につき、肩甲骨を広げて、お腹を背中に向かって軽く引き込むように腹圧をかける。首の後ろを長く保ったまま頭を下ろして鼻呼吸を10回行う。

「上体を倒す時は骨盤を立てて胸を前に押し出す意識で、腰が後ろに引けて背中が丸まらないように注意しましょう。足裏同士は少し離れても大丈夫。股関節の柔軟性がアップして、血流促進や自律神経の調整にも効果があります」

- 1. 両脚を前に伸ばして座り、背骨をまっすぐに伸ばす。
- 2. 右膝を内側に曲げ、左膝を立てる。左足を右膝の外側においてクロスさせる。
- 3. 左手は体の後ろの床に、右肘は左膝の外側に引っかける。両方のお尻(坐骨)でしっかり床を押し、背筋を伸ばしたまま上体を左にねじる。胸を開き、顎を軽く引いて、目線は体のうしろへ。ゆっくりと5〜10回、鼻呼吸を繰り返す。
- 4. 手脚を入れ替えて、反対側も同じように行う。
「無理して上体をねじらないようにしましょう。両坐骨に均等に体重をかけて、背筋を伸ばした状態をキープするのがポイントです。左右どちらかのお尻が浮いてしまうといった弱点に気づいたら、弱い方を長めに呼吸を続けてバランスを整えるのもおすすめです」